しみカバーメイクと隠れ乾燥肌
若い頃はナチュラルで薄づきのファンデーションを好んでいた人も、しみやくすみが目立つ年齢になれば、肌色を美しく見せるカバー力のあるものを選ばなければなりません。
かといって、厚塗りに見えるとかえって老け感が出るので、注意も必要。
しみケアしながら計算された大人の透明肌を作れるメイクはないものでしょうか。
テレビやCFで女優のメイクも手がける人気メイクアップアーティストの伊牟田直太さんに、大人の女性のメイクを教えていただきましょう。
まず、ファンデーションを選ぶときのポイントは、カバー力、艶感、軽やかさのあるファンデーションで、SONOKOから発売された「SONOKO THE FOUNDATION(ソノコ・ザ・ファンデーション)」がおすすめだそうです。
SONOKOは「大人には大人の化粧がある」をコンセプトにと、年齢にふさわしい品格ある肌作りを実現したブランドです。
今季おすすめの「SONOKOクリーミィパクト」は、リキッドでもパウダリーでもない質感のクリーミィタイプで、しみやくすみはもちろん、毛穴まできちんと隠してくれます。
厚塗りや白塗りを感じさない、肌が艶やかで明るく見えるのも特徴。
肌をよりキレイに見せるためのコツは、洗顔後、化粧水そしてクリームなどでお肌を整えから化粧下地で、肌の凹凸や色ムラを補整します。
ファンデーションを伸ばした後にハンドプレスを行って顔を温めると、よりなじみやすくなります。
ファンデーションは、少量でよく伸ばすのがポイントで、顔半分にスポンジ1/4程度で十分。
頬の一番高いところにのせて、内から外へ滑らせるように塗ります。次に額とあごへ。片側が仕上がれば、またスポンジ1/4程度ファンデーションをとり、もう片側を仕上げます。
小鼻やあご、くちびるなどはスポンジの角や指で軽くつけます。
最後に、フェイスラインを内から外へ向かってぼかせば、キレイに仕上がります。
中央はピンク系のカラーで幸せ感を出したり、頬骨をブラウン系で引き締めたりすると、陰影がくっきりした顔立ちになります。
色味が強いと老けて見えるので、リップはベージュなどのヌーディな色味のカラーに、グロスで華やかさをアップしましょう。
しっかり、しみケアしながら、メイクも楽しむ、ワンランク上の女性を目指してみませんか。
「しみケア=美白」と思っていませんか。
じつは肌の老化の危険度は、しわ、たるみ、しみとなっています。
ブランド化粧品各社は口を揃えて美白コスメばかりを取り上げて、しわやたるみのリスクは以外に軽視されています。
特に夏のスキンケアはどの化粧品も美白が主流。
ですが本当の問題は、隠れ乾燥肌なのです。
隠れ乾燥肌は夏に急増します。
見た目はテカっているのに肌の内部では乾燥しているというのが隠れ乾燥肌の特徴です。
汗や皮脂の分泌が多い季節は、さっぱりスキンケアになりがちですが、実はそんなときこそ保湿が大切。
乾燥しがちな季節には皮脂を多く分泌することで、肌は乾燥から守ろうとしはじめるのです。
見た目がオイリーだからといって「潤いは足りている」なんて勘違いしてはいけません。
UV対策や美白のことで頭が一杯で慢性的な隠れ乾燥肌になってはいませんか。
しわやたるみは、一度現れてしまうと改善するのは難しくなってしまうので、一年を通して手抜きはできません。
防ぐ一番の方法は、やはり保湿です。
しわ、たるみ対策の保湿成分を多く含んだ保湿化粧品を取り入れ、肌を乾燥から守りましょう。
オイリー肌こそ、乾燥に対するケアが必要なのです。
過剰な皮脂の分泌で毛穴が開き、古い角質やほこりなどが詰まりやすくなっています。洗顔でしっかりケアしましょう。
はじめに人肌程度のぬるま湯で顔を洗い、余分な皮脂や汚れを溶かして落としましょう。
洗顔のポイントは密度の濃い泡で、決してこすらず、素早く、です。
肌へのダメージを最小限にするために手際よく洗い上げましょう。
洗顔料を十分に流したら、仕上げに冷水で2,3回顔を洗います。毛穴がキュット引き締まります。
洗面器に氷水を張って顔を浸してもいいでしょう。
どんなにベタ付くときでも化粧水は欠かしてはいけません。
さっぱりタイプのものを使うとよいでしょう。ただし、しっとりタイプのものに比べると保湿力が劣るものが多いので、より念入りなお手入れを心がけましょう。
冷蔵庫で冷やすのもおすすめです。洗顔後に冷たい化粧水をつけることで毛穴がキュット引き締まり、余分な皮脂の分泌を抑え、うるおいを閉じ込めます。
美白美容液は額や頬骨、こめかみ、鼻先、口元、顎先などしみができやすい部分を中心にピンポイントでしみを予防しましょう。
表情じわが出やすい、額や眉間、目尻から鼻の付け根、ほうれい線などにはしわ対策美容液をたっぷりとつけ、乾燥小じわやたるみが出やすい瞼・下瞼・目の下など目元や頬の広い部分には保湿美容液を馴染ませます。
顔をエリア分けすることで、美白と保湿を両面からしみ、しわ、たるみ、どれもあきらめない、隠れ乾燥肌のスキンケアが完成します。
隠れ乾燥肌を克服して、みずみずしい肌のしみケアを目指しましょう。