SPF効果と目の紫外線ダメージ
しみケアの必需品、日焼け止め。
ちなみに化粧下地と日焼け止め、先に塗るのはどちらが知っていますか。
日焼け止めの目的は、紫外線から肌を守ることです。したがって単純に目的から考えてみると、先に日焼け止め、そして化粧下地、ファンデーションという順番になります。
下地効果もある日焼け止めなどもありますので、お使いの製品の目的や役割を確認しましょう。
また“乳液タイプ”の日焼け止めというのもありますが、これは日焼け止めです。
肌に広がりやすいように乳液状にしてあるだけで、スキンケア(基礎化粧)の乳液とは違います。
乳液というだけで、夜のお手入れ時にも乳液タイプの日焼け止めを使っている人が時々いるようですが、日焼け止めはあくまでも紫外線から肌を守るためのものなので、肌へのダメージもあるので不要な時には肌にのせないほうがよいのです。
役割を確認して、必要なケアを必要なタイミングでしましょう。
また日焼け止めには必ず明記されているSPF値とPH値ですが、SPF値の高いアイテムの方が紫外線カットできるように思われがちですが、実際の数値はどれぐらいが一般的なのでしょう。
日本ではSPF値表記は50までと制限されています。
SPF値の数値が高ければ高いほど、またPA値の「+」が多いほど、紫外線をカットする力が高いのは確かですが、これはあくまで機械的に測定したもので、ただ数値が高いものを使えば大丈夫というわけではありません。
むしろ重要なのは数値の高さよりも、肌全体をムラなくカバーしていることなのです。
きちんと塗れていない部分があれば、そこからどんどん崩れていくので、肌全体を守らなければ意味がありません。
汗や皮脂で化粧崩れが起きるように、時間が経つと日焼け止めも落ちてしまうので、3〜4時間に1回くらいを目安に塗りなおすことが大切です。
ひとつ素朴な疑問ですが、SPF値は足し算できるか、ということです。
SPF25の化粧下地とSPF15のファンデーションをつけると、このときのSPF値はいくつのなると思いますか?
例えば日焼け止めがSPF25というとき、日焼け止め効果のある下地はSPF15だから、両方つければSPF40? とついしてみたくなりますが、残念ながらそうではありません。
この場合、マックスでもSPF25までの効果となるのです。
ただ、アイテムを重ねることがまったく無意味なわけでもありません。
そもそも数値だけでいうと、SPF25もあれば計算上は8時間の日焼け止め効果があるわけですから、日焼け止めと下地、日焼け止めとファンデーションを重ねることで、よりしっかりとベールをかけることができるのです。
また下地効果で崩れやムラを防ぐことができ、結果的に、紫外線から肌を守る効果はアップします。
あまり数値ばかりにとらわれず、密着度を高めるとか、塗りなおしのしやすさなどを優先してしみケア用品を選ぶとよいですね。
しみケアのためには、顔だけでなく目にも紫外線を浴びないことも大切です。
目に大量に紫外線を浴びると、白内障になりやすいとはいわれていますが、紫外線のダメージは、目の疾患だけというわけではありません。
目に紫外線を浴びただけで実際にメラノサイトが活性化してしまうという研究結果もあるそうです。
なぜなら、目に紫外線が当たると目の細胞にダメージが生じます。そのダメージに反応して、脳に「メラニンを作れ」という指令が肌に出されるのです。
その結果、肌には紫外線が当たっていなくてもメラニンが作られてしまうのです。
ですから、目にもUVカットをする必要があるのです。
色素の薄い欧米人がサングラスをかけるのも、この対策の為かもしれませんね。
コンタクトレンズを選ぶときには、できるだけUVカット効果のあるものにし、サングラスもUVカット効果のあるゴーグル型を選ぶのがよいでしょう。
UVカット効果のない、ただの色付きサングラスは、 瞳孔が開いて余計に紫外線を浴びることになりますからおすすめできません。
また、せっかく顔に日焼け止めを塗っていても体には塗り忘れたということもよくあると思います。
しかし、ボディが日焼けするだけでも、顔のシミは濃くなってしまうので要注意です。
顔にUVカットのケアをしていても、手足などが紫外線に当たると、やはりメラノサイトを活性化させてしまい、神経伝達物質が体内で発生して、それが血流に乗って全身をめぐってしいます。
目、同様、紫外線を浴びる隙のないようにしましょう
ところで、一般的に紫外線と呼ばれるものはどういったものなのでしょう。
太陽光のなかには人が目で見て感じ取れる可視光線と、なかなか感じ取ることのできにくい赤外線・紫外線があります。
波長の短いのが紫外線ですが、その中でも波長の長さによって「UV-A」、「UV-B」、「UV-C」に分けられます。
UV-Cは大気層(オゾン)に吸収され地表には届きません。
UV-Bは、ほとんどは大気層(オゾン)に吸収されますが、一部は地表に届き、眼や皮膚に有害となります。
UV-AはUV-Bほどの影響力はありませんが長時間浴びると良くないと言われています。
日本では、紫外線量は太陽が真上に来る、春から夏にかけて増加し、6月から8月が一番強くなります。
又、空気が薄くなると紫外線の量が増えので、高地の方や紫外線反射が強い雪や砂のある海や冬の山のほうの影響が強くなります。
レジャーを楽しむときにも、顔だけでなく、ボディも目も、忘れずにしみケアすることが大切ですね。