しみの種類と対策
一概にしみといっても種類が様々あります。でき方によって様々に現れ方や症状が違ってきます。
まず、「老人性色素斑(しみ)」は、日光性黒子とも呼ばれ、加齢や紫外線の影響でできる茶色い色素斑です。
しみの多くはこのタイプにあたり、発生当初は薄い茶色をしていますが、次第に濃くはっきりして目立ってくるのが特徴です。
何年も経つと隆起してくるものもあります。
また「雀卵斑(そばかす)」は、遺伝的に発生することが多く、鼻の周りを中心に散らばるようにできる小さい色素斑です。
遺伝性も強く、幼少期より現れてくることが多いようです。
紫外線の影響で濃くなる場合もあります。
最近良く耳にするのが「、肝斑(かんぱん)」と呼ばれるもので、頬の高い位置などに左右対称で現れ、地図のような形状をして広がるのが特徴です。
おもに女性ホルモンの乱れが原因できるとしみと言われています。
しみの現れる範囲も大きくなるので、しみケアで対処が難しいところかもしれません。
「色素沈着」はニキビ跡や傷跡などの炎症が茶色くなって残ったものです。
ふつうは数年で消えることが多いのですが、その間に紫外線を浴びることで濃くなる場合もあります。
ADMつまり後天性の真皮メラノサイトーシスは、老人性色素斑(しみ)とは違い、形がぼんやりとしていてグレーから青味を帯びた色素斑です。
通常、左右対称に両側の頬上部に発生しますが、他の種類のしみや肝斑と混在すると判別しにくくなります。
歳とともに増え続けるばかりのしみやくすみ。
これらしみの種類と特徴を考えて、適切なしみケアやしみ治療をすることが大切ですね。
しみのできるメカニズムはお分かりになってきたと思いますが、では、できてしまったしみには、どう対処したらよいのでしょうか。
しみケアの方法をしっかりと知っておきましょう。
まず、しみの大敵は乾燥肌です。
特に冬場や夏の空調による室内の乾燥は、肌への大きなダメージを招きます。
乾燥すると肌の機能は衰え、日焼けがしやすくなり、シミそばかすができやすい状態になってしまいます。
また、乾燥はしわの原因でもあり、肌の老化を大幅に進めるので、保湿中心のスキンケアを必ず心がけましょう。
美肌の基本はいつもみずみずしく、柔らかな肌の状態を保つことです。
室内環境による乾燥対策におすすめなのは、暖房使用時には加湿器を併用するなどして一定の湿度を保つことです。
また入浴、洗顔後のケアが大切です。
保湿効果の入った入浴剤を使ったり、入浴後や洗顔後には肌に保湿液をぬったりましょう。
肌は乾燥し過ぎると、しわの原因になるだけではなく、皮脂欠乏性皮膚炎などの皮膚の病気になってしまうこともあるので、冬の肌の保湿対策は必ず念入りに行ってください。
皮膚科などでは肌に負担がかからない保険適用の外用薬も処方しているので、肌の乾燥でお悩みなら、一度受診してみてはいかがでしょうか。
加齢などによるしみ、くすみ、たるみなどは美容外科でも保険適用外ですが、レーザーやフラッシュランプ、ケミカルピーリングやイオン導入また超音波などによる治療もあり、特殊な塗り薬なども処方してもらえるので相談してみるのもよいでしょう。
ところでストレスでしみが増えるという事実もあります。
心がイライラすると身体もストレスを感じ、身を守るために副腎という腎臓の上にある臓器から「コルチゾール」というホルモンを分泌します。
体がストレスに対抗しようとして、男性ホルモンと似たようなホルモンを増やすのです。
このコルチゾールが多いと「しみが作られやすい」と言われていて、ストレスから肝臓の機能が弱まると頬骨から頬の中心にかけてと、額にかけてしみが出来やすくなります。
また、ホルモンバランスが乱れて女性ホルモンの働きが衰えてくると、眉毛の上あたりにしみが出来やすくなるとも言われています。
ストレスも、また、しみの大敵です。ストレスをためない毎日を心がけ、しみケアをしていきたいものです。